先月末、三重までファザーリング全国フォーラムに行ってきました。
子どものチカラを信じよう〜パパは、思春期ジュニアの応援団長〜
のアーカイブ。いまさらかい。
 
zennkoku

 


 
長男はまだ小学2年生。
しかし、タイトルにもあるように、先を見据えて子どもと関わる必要がる事を考えさせられました。
子どもが小さい時は、行政や近所の人のサポートがあり、パパのサポートが少なくても何とかなる。
イクメンの真価が問われるのは子どもが大きくなってからです。



スタートはプロジェクトリーダでもある、
川島高之氏ファザーリング・ジャパン(以下FJ)理事、コヂカラ・ニッポン代表)の講演。

〈現代の子どもをとりまく環境の問題点〉
・親の問題・・・過干渉、過保護、過支配
・弱体化している子ども・・・自己否定、自己肯定感が低い、意欲が低い、孤独、目標が無い
・父子関係・・・子どもの相談相手にはほとんどならない
・問題がある父子関係・・・①非イクメンだった父親が思春期の我が子を怒鳴った②イクメンだが2人目のママ化。どちらも→子どもはシカト逆ギレ暴力

子ども教育の目的は子どもが自立した社会人になること。
自立にはバランスのある母父性の提供が大切。
母は安心、愛着(多少、過干渉過保護でもいい)。父は規範、社会性。



続いて安藤哲也氏(ファザーリング・ジャパン代表、ファウンダー)の講演。

〈先輩パパとしてイクメンパパに対してモデルケースを提示〉
具体例:どういうことをやっているか
①小学校1年生男子
先生に立て続けに叱られ、不登校に
無理に学校にいかせず、夫婦で調整して休ませた。安藤氏が小学校へ出向き、先生と対話
→子どもにあった指導をしてもらいたいというお願い
先生を信頼はしているが、学校だけに任せるのではなく、学校と家庭で子どもの成長を見守りたい
問題が起きた時はその場ですぐに解決する
そのためにも父親のワークライフバランスを実践し、子どものピンチのときに入っていける準備をしておく

②中学校2年生
妻との激突で家出。妻からの連絡
娘から、もうあの人とは暮らしていけないとメールが入る
出張中だけど急いで戻り、ファミレスで、娘が泣きながら1時間話を聞いた
大事なことは、上から目線ではダメで傾聴と共感をすること
全部話を聞いてから、子どもが一生懸命にやっていることを認め評価する
そして、ママもママで頑張ってることを伝え、お前をが頼りにしていると教える
最後は妻をフォロー。こちらも黙って話を聞く
どっちの味方にもならず、どっちの言い分も共感しながら家庭をマネジメント
いずれにせよ、高校2年生頃になれば落ち着く

◯まとめ
・子どもから逃げない
・現場にパパがいることが大事
・自分の経験だけでものを言って、無理に解決しようとしてはダメ
・自分だけでかかえこまず、知人友人にも相談し、ベストな選択をする



続いて福井正樹氏(FJ会員、KiRALi代表)の講演
 
〈子育ては連続性。思春期を3つに分けて解説〉
①思春期1期 10〜13歳
微妙な体の変化に伴う子どもの変化→自分の存在に違和感
1日、半日単位で心がコロコロ入れ替わる時期
心と体が大人になる準備だと冷静に子どもに伝える
特に女の子の子どもにはパパが異性として伝える

②思春期の2期 14〜17歳
明らかに子どもが変わり、無邪気なだけではいられなくなり、娘が父親をうざがる
父親として少し密着度を弱め距離を取るが、存在はみせて安心感を与える
そばにいることをきちんと話をする
後期になると娘が落ち着く

③思春期3期 17〜19歳
自分のことを受け入れることができ、大人になる不安が出てくる
子どもとの距離感を縮めるとき
大学入試、一人暮らしなど自立への道が始まる
このタイミングで社会への具体的な適応方法を「教える」のではなく、しっかり「話し合う」

○まとめ
・思春期に子どもの自立は作られる
・ずっと密接な距離感をたもとうとするなど、距離の誤りに注意
・親自身が精神的に自立していなかったり、親自身に自己肯定感が低いと自立が妨げられる



次に、FJ会員によるリレートーク。子どもに対して行っていること。

◯子どもの思春期
・子どもを信じ、我慢する 思いに任せ、成長(変化)を邪魔しない
・自分がやられた嫌のことをやらないように、自発的にやりたいことはやらせる
・子どもを信じて遠くから見守りサポートをしていきたい
・自分が子どものことを考えないでいると、倍になって返ってくる(あの時ああいったじゃないか!)
・自分自身も試行錯誤しながら、自分の価値観で押さえつけず見守るようにする
・いろいろな大人を見せて いろいろな価値観があることを子どもに伝えたい
・悩みや失敗もみせるなど、できるだけ自分をさらけ出し、子どもに目線を合わしてもらう
・子どもがおとなしく、あまり何も(やんちゃ)しないので、こちらがもっとすればいいのに、と伝えている
・子どもは感情の波があるので、穏やかなときにちゃんと話せればいい
・子どもの話でもイラっとしないで聞き、心の奥にある本当に言いたいことを引き出せるようになりたい



そして、マザーリングプロジェクトが集めたママの声。妻から夫へ。
〈叱り方NG例〉
小さなことを受け流せず、叱るより怒る、脅す
ママに便乗して怒る。頭ごなし上から目線
〈叱り方GOOD例〉
子どもの話を否定せず聞いてくれている。※否定してもいい(ダメな線を引く)ときはあるが、一部だけを見て頭ごなしでダメ
対等に話す

〈コミュニケーションNG例〉
無関心、無興味
状況を見ず現実的な話をする
幼稚なからかいして、子どものプライドを傷つける
〈コミュニケーションGOOD例〉
子どもへの興味関心を見せて伝える
成長にあった情報提供
たまに父子で出かける

〈ママへのケアNG例〉
いつでも立場(大黒柱と主婦)を替わると言う
後から文句を言う
気持ちを理解して、話をする聞いて欲しい
〈ママへのケアGOOD例〉
君のおかげだよ、といった声かけ
ママ任せにせず、しっかりと子どもと向き合う
少しでも関わろうとする

○まとめ
・子育てに対する夫婦の価値観の違いが、子どもが大きくなると差が出てくる
・考えをすり合わせるなど、思春期こそ夫婦のコミュニケーションが重要



最後に全体まとめ
 
父親の役割とは
●4つの根幹
①我が子の力を信じること…子どもが自立した社会人になるためが教育の目的。子どもに対し過干渉、過支配、否定的にならず、自主性と自己肯定感につながる言動を。
②我が子から逃げずに向き合うこと…一番大切なのは父子間に「信頼」があること。問題発生で、父親が逃げたり父子間がギクシャクする。だから信頼感を醸成し難局には互いに協力し合う関係につながる言動を。
③社会のウインドウになること…思春期の子どもも数年後は社会に出る。騎乗の論理や教科的知識だけを持って社会に放り出される子どもも多い。だから父親が子どもとの社会の架け橋になるための言動を。
④笑っている父親でいる…大人になることに魅力を感じている子どもは幸せな人生を送れるだろう。社会的な基軸を持ち、家庭や妻を大切にし、笑顔のある生活につながる言動を。

●複数の枝
子育ての連続性、子どもや妻との信頼関係、我が子に選択権を与える受け止める、目先の結果よりも長期的な視点、心のお世話、妻へのケア

●枝の先にある個別の葉っぱ
スマホ、バイク、薬、酒、性、お小遣いなどの問題。それに対して、子どもを叱り飛ばしたり、ルールを定めたりする前に、「4つの根幹」「複数の枝」を父親が持つことが大切

【結論】
・バランスある母父性の提供
・笑っている親でいよう。そうでないと、子どもが大人になりたいと思わない
・子どもが自立するための一番のことを考える
・我が子の力を信じよう(手だし口出し先回りしない)





ご自身の子育てはどうですか。
ご自身の子どもの頃はどうだったでしょうか。
子どもの成長に合わせて、親も成長していかなければならないですね。 
子どもの変化に気づいてあげ、それに寄り添った接し方を意識しましょう。


ちなみに我が家では思春期への準備のためにこの歌を聞いています。

♪Taylor Swift - The Best Day

I have an excellent farher
His strength is making me stronger
(私の父は素晴らしい人
彼の強さが私をもっとつよくしてくれる)




父親を楽しもう!

森島孝